紙用接着剤について


 

  

 

左から

セメダインハイグレード模型用

トンボ ピットマルチ2

アルテコパワーエース 布用アクリア

アルテコパワーエース 速乾アクリア

 

これまでキットの説明書では、アルテコパワーエース速乾アクリアをおすすめしてきました。

(中身は速乾木工ボンド)

タミヤクラフトボンドも同じですね。

 

ノズルが細く、セミハードチューブで吐出量のコントロールがし易いので、細いパーツを多用するキットにはなくてはならない接着剤ですが、オープンタイムが短く、張り合わせ後の位置調整が難しいのが難点でした。

特に乾燥した日などは、全体に接着剤を付け終えたときには最初につけた部分が乾いてしまうこともありました。

速乾ではない木工ボンドを詰め替えたりしてみましたがたいして違わず、色々な接着剤に手を出したのですが、結果、ノズル加工をともないますがセメダインハイグレード模型用がベターでした。

 

最近流行りの水性ウレタン樹脂接着剤で、主にクリアパーツの接着用みたいですね。

粘度が低く蓋を開けただけで垂れてきてしまい、更に初期接着力がないので使いづらいと思ったのですが、紙同士だと上手く染み込み、オープンタイムが長いので位置合わせも簡単、はみ出した部分も目立たず除去も容易で良いこと尽くめです。

 

ただ、模型用と銘打っているのですがノズル径が大き過ぎ、吐出量の調整ができないので、加工が必要です。

 

以下、加工例。要はノズル径が細くなればOKです。

 

 

 

 

①ノズルに楊枝を差し込み、入る長さを覚えます。

 

 

 

②ノズルに入る部分を削ります。(直径が半分ぐらいになるように)

 

 

 

 

③楊枝を差し込み、口元でカットします。

 

 

 

 

④キャップをねじ込むと楊枝が中に押し込まれ、加工終了。

 

 

 

⑤ノズルから垂れること無く、吐出量の調整も出来るようになります。(速乾アクリアほどではないですが…)

コニシボンド アクアリンカーも同じ接着剤なので、ノズル加工が出来れば使えると思います。

 

水性ウレタン樹脂接着剤が有用なのは分かったので、速乾アクリアと同じ容器の布用アクリア(ウレタン樹脂)も試したのですが、こちらは布用とあるだけに乾燥後も固くならず弾性があり、模型には向きませんでした。また仮組みや人形の固定に有用なピットマルチ2も弾性があり向きません。(これは粘土がありオープンタムが長いので使いやすいのですが…)

 

これからも新しい接着剤が出て来ておすすめが変わっていくと思いますが、是非試してみてください。

 

※瞬間接着剤についてはまた次回。